発達障がい児の感覚過敏に配慮したやさしい楽器とは
発達障がいや感覚過敏のあるお子さまは、日常生活の中で私たちがあまり気にしないような音や光に、とても敏感に反応してしまうことがあります。
特に「音」に対して過敏な反応を示す場合、突然の大きな音や高い音、金属的な響きなどで驚いてしまったり、不安定な気持ちになってしまうことも少なくありません💦
「音楽が好きそうだけど、大きな音が苦手で困っている…」
「いきなり泣き出してしまったり、耳をふさいでしまう…」
「ピアノや太鼓を体験させたいけど、刺激が強すぎるのでは?」
そんなお悩みを持つ保護者の方も多いのではないでしょうか?
しかし、実は今、音や振動の刺激に配慮した“感覚にやさしい楽器”が、教育・療育の現場を中心にどんどん広がってきているのです。
これらの楽器は、音量が小さく、音色がやわらかく、触り心地も心地よいように設計されているのが特徴です。
特に、発達障がいや感覚統合に課題を持つお子さまにとっては、音や振動そのものが「安心」や「喜び」につながるような環境がとても大切です!
そのため、「楽器を通じて音に親しみ、感情を表現できるようになる」ことは、単なる趣味の範囲にとどまらず、心の発達や社会性の向上にも役立つと注目されているのです。
そこでこの記事では、実際に療育や音楽教室などで活用されている、お子さまの感覚にやさしく寄り添う代表的な楽器たちを具体的にご紹介していきます!!
どれも安心して使えるものばかりですので、「うちの子に合うかも」と感じたものがあれば、ぜひご家庭でも取り入れてみてください。
感覚にやさしい楽器の例
- レインスティック(雨音スティック):チリ発祥の長い筒状楽器で、内部の小石が転がる「しとしととした雨音」を再現できます。心地よい雨音は「穏やかな聴覚刺激」をもたらすとされ、感覚過敏の子どもにも扱いやすい音量です。実際に療育現場では、レインスティックを使って雨音を感じる活動が行われ、傾け方で小雨から大雨まで変わる音に子どもたちが集中する姿が報告されています!
※レインスティックは内部の小石で雨音を再現する楽器で、柔らかい音色が特徴です - オーシャンドラム(海の波ドラム):内側にカラフルなビーズが入った円盤型のドラムで、ゆっくり傾けると穏やかな波音、激しく揺らすと荒波音が出ます!視覚的にもビーズが動く様子が楽しめ、子どもが音量を自分で調整できるのが特長です💡音楽療法では「聴覚・触覚・視覚の多重的刺激を与える多感覚楽器」として評価され、聴覚過敏の配慮にもつながるとされています!
※オーシャンドラムはビーズの動きとともに波の音を出す多感覚楽器で、ゆっくり揺らすと「しとしと波」が楽しめます♬ - スチールタングドラム:金属製の共鳴面を持つ丸いドラムで、3種類のバチで叩くと豊かな倍音を含む穏やかな響きが生まれます!瞑想音楽のような美しい音色で、聴覚に過敏な子どもでもゆったり聴けるようデザインされています。説明によれば「落ち着いた環境」を自ら作り出す感覚的な楽器として療育で使用され、聴覚障がいのある人にも良い刺激を与えるとされています💡
※スチールタンゲの一種であるドリームドラム(写真)は、穏やかな共鳴音で心を落ち着ける楽器です - カリンバ:プラスチックや木製のボックスに金属の鍵盤がついた楽器です。柔らかい音色で高音成分が少なく、ASD(自閉症スペクトラム)傾向の子どもでも集中しやすいとされます。実際、カリンバは自閉症の人にとって熱中しやすく、演奏することで生活の質が向上するといった声もあります!
- ソフト打楽器(布・フェルト製など):布張りタンバリンやフェルトのマレット付き木琴など、叩いたときの振動や音量が抑えられた楽器です。叩いても痛くないソフトな素材でできており、強い打撃音が苦手な子でも安心して触れることができます。
感覚統合・音楽療法による効果
感覚にやさしい楽器を使った活動には、安定や自己表現を促す効果が期待されています!
研究によれば、音楽療法的介入は社会性・情緒・行動面の改善に寄与すると報告されています!
また、楽器演奏や音楽体験は脳の複数領域を活性化し、感覚情報の統合を促進することが分かっています👍
具体的には、自閉症児が長期的に音楽に取り組むと脳梁や前頭葉などが発達しやすくなるというデータもあります。
さらに、感情面の効果として、音楽や音楽療法は痛み・不安・攻撃性を軽減する働きがあり、発達障がい児が音楽活動に参加することで安心感や情緒の安定、そして自発的表現の増加が期待できます。
- 社会性・コミュニケーションの向上:複数の研究で、楽器演奏や集団音楽活動を通じて言葉以外のコミュニケーションが促進され、結果として言語能力や対人技能の改善につながることが報告されています。
- 感情調整:音楽療法への参加で不安や緊張が低下し、落ち着いて活動できるようになる例が多くあります。リズムや音色を通じて安心感を得られるため、攻撃的な行動やこだわり行動の減少にも役立つとされています。
- 注意集中・自己表現:音楽は内発的な動機づけが強く、楽器の演奏を通じて集中力が高まります。海の音が好評なオーシャンドラムでは、子どもが自ら小さな音から大きな音へと波を変化させながら集中して遊ぶ姿が見られています。
教育・療育現場での導入事例
- 国内事例:放課後等デイサービスや児童発達支援の現場では、レインスティックやオーシャンドラムを使った遊びが取り入れられています。例えば仙台の施設では雨の歌に合わせてレインスティックの音を聞く活動が行われ、子どもたちが耳を澄まして雨音を感じ取る様子が報告されています!埼玉の事業所では、オーシャンドラムを順番に使い、優しく傾けて静かな波音、激しく揺らして荒い波音を子どもたちが楽しんでいます🥁
- 海外事例:米国の音楽療法現場でも海の音や雨の音を再現する楽器が活用されています。ある事例では、自閉症スペクトラムの子どもに対し、オーシャンドラムをゆっくり静かに動かすことから始め、徐々に音に慣れさせていったところ、数週間後には自らドラムを触り、4週間目には療法士と一緒に歌いながら演奏に参加できるようになりました♬音楽セラピストは、こうした経験を通じて子どもに信頼関係を築き、結果的に社会的交流が促進されたと報告しています💡
これらの実践例から、感覚に配慮した楽器選びが子どもたちの安心感や積極的な参加を促すことがうかがえます。
名古屋のソプラノミュージックスクールについて
soprano-music-school-chayagasaka.com
名古屋市内には、発達障がい児対応に実績のある音楽教室もあります。
ソプラノミュージックスクールでは、リトミックに対応したプログラムを提供し、元放課後デイサービス職員(福祉歴6年半)の経験豊かな講師が指導しています。
市内の保育園や福祉施設での指導経験があり、発達障がい児向けの体験レッスンも実施しています。専門的な支援と安心感のある環境で、お子さまの音楽体験を始めてみてはいかがでしょうか。
