音楽の力:自閉スペクトラム症(ASD)のお子様の成長をサポート
自閉スペクトラム症(ASD)や発達障がいのあるお子様を育てる親御さんにとって、将来への不安や成長の悩みは大きいものです。
そんな中で「音楽」は、言葉を使わずに心に響く力を持ち、お子様の才能や感情表現を引き出す可能性があります。
音楽には脳や情緒、社会性にプラスの影響を与えるという研究結果も数多く報告されています。
このブログ記事では、科学的データや実際の事例を交えながら「音楽」が自閉症スペクトラム症の子どもたちにもたらす効果と、それを活かした音楽活動の具体例をご紹介します。
音楽が脳・情緒・社会性に与える科学的根拠
近年の研究で、音楽を学習・体験することで脳の構造や機能が変化し、コミュニケーション能力や感情表現が改善する可能性が示されています。
たとえば、6~12歳の自閉症の子ども51名を対象にした研究では、8~12週間にわたって楽器演奏や歌、リズム訓練を行ったグループで、社会的コミュニケーション能力の向上が認められました
具体的には、音楽トレーニング群ではコミュニケーション能力検査(CCC-2)の点数や家族の生活満足度(FQoL)が有意に高まったのです!
また、脳活動を調べると、聴覚野と運動野、聴覚野と視床・線条体との機能的結合が強まっており、これが社会性の改善につながったと考えられています!
さらに、2022年の系統的レビュー(システマティックレビュー)でも、音楽を用いた介入は社会的・情緒的・行動面の問題改善に有益であると報告されています(英語記事になります)
実際、ASD児の中には絶対音感や高い音楽的能力を持つ例も多く、音楽が感覚統合や表現を助けるという仮説が支持されています(AASJ「自閉症の科学」より)
以上のように、多くの研究が音楽の力を支持しており「音楽療法が脳の多くの領域を同時に刺激することで、言葉以外の形での学びやリラックスを促す」と考えられています!
自閉スペクトラム症の子どもに向いている音楽活動
音楽活動には様々な種類がありますが
特に自閉スペクトラム症の子どもたちには打楽器系・弦楽器・リトミックがおすすめです。
具体例を見ていきましょう!!
- 打楽器(パーカッション): 太鼓やカホン、手拍子など、リズムを体で感じる活動です。素手で鳴らせるものから、スティック(バチ)を使用して鳴らすものまで様々な種類がありますが、いずれにせよ音を出すまでのハードルが非常に低いので、楽器を始める入り口としてはとてもおすすめです!
単純なリズムから始め、だんだん変化をつけていくことで、集中力や共同演奏の楽しさを学べます。 - 簡単な弦楽器(ウクレレ): 弦楽器は指先の訓練にもなり、コードやメロディを聴き分ける力が育ちます。ソプラノミュージックスクールでは特にウクレレを導入しており、「色楽譜」という色分けされた楽譜を使って視覚的にコードを学びます。
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実際、小学2年生の男の子がこの方法でレッスンを受けたところ、わずか2回目のレッスンでC・G・Amの3コードを押さえて演奏できるようになりました!
音楽が苦手なお子さんでも、色で示されたコードを押さえるだけで音が出るため、「楽譜が読めなくても安心」のレッスン法です!
ウクレレ以外でも、ヴァイオリンの“かける”動作などは感覚入力にもなりやすいので、楽しみながら続けられます。 - リトミック(音楽リズム教育): 歌やリズム、体の動きを組み合わせた音楽教育法です。手拍子、足踏み、歌いながら動くことで、五感を総合的に使えます。
ソプラノミュージックスクールでは講師が元放課後デイサービス職員で、その経験を活かしリトミックプログラムを5か所以上で毎月実施しています!
リトミックでは、簡単な曲に合わせて動物のまねをしたり、音楽に合わせて友達とお互いにハイタッチしたりするなど、遊び感覚で社会性や協調性を育てます。
集団で行う活動のため、順番を待つ・指示を聞くといった練習にもなりますし、感覚過敏があるお子さんには活動内容を調整することで安心して参加できます!
音楽を通じた成功事例・具体的な改善例
- 認知・運動スキルの向上: ASDで知的障害を伴う子どもに対する事例研究では、「はさみを使う」「紐を結ぶ」といった日常動作を、音楽を条件とした練習で行ったところ、音楽のある条件では音楽のない条件に比べて作業遂行が大幅に良くなりました。
これは、音楽が動作練習を楽しく刺激し、集中や動機づけを高めたためと考えられます。 - コミュニケーション能力の向上: 前述の研究でも、8~12週間の継続した音楽トレーニングにより、社会的コミュニケーションのスコアが改善したとされます。
具体的には、親子間の会話の質が上がり、子どもが相手の表情を見て適切に反応する場面が増えた例が報告されています。また別の調査では、音楽的活動(即興演奏や合奏)に参加したASD児は、言語コミュニケーションの能力が向上した事例も報告されています。 さらに、常同行動(こだわり行動)の減少も見られ、音楽が注意の分散や情動安定に役立つ可能性があります。 - 情緒・行動の安定: 音楽にはリラックス効果があり、ASD児の不安や緊張を和らげることができます。
例えば、好きなメロディや歌に合わせて身体を揺らすだけでも自律神経が整い、穏やかな状態になりやすいといわれます。
実際に音楽療法を導入した施設では、お子さんが集中しやすくなる、些細なことでパニックを起こしにくくなるといった改善が見られています。 - 親子関係・社会性の改善: 音楽を通じた共有体験は親子の絆を深め、家族間コミュニケーションも活性化させます。
グループレッスンでは他のお子さんと一緒に演奏したり、歌い始めを見習ったりする中で、自然な形で社会性が伸びる例が数多くあります。
実際、音楽活動に参加したASD児のお母様からは「以前よりお友達に興味を示すようになった」「家でよく歌うようになった」との声も届いています。
自宅でできる音楽遊び・習慣づけのヒント
- リズム遊び(身体でリズム): 歩くテンポで足踏みしたり、歌に合わせて手拍子をしたりします。手やお膝などを打楽器に見立てて叩く「即席パーカッション」も効果的です。
言葉が苦手な子でも、リズムに合わせるだけで自己表現できます。 - 歌やメロディの活用: 好きなアニメソングや童謡を一緒に口ずさみましょう。歌詞を動作化(洗濯機の歌で洗濯動作をまねる、など)することで記憶に残りやすくなり、楽しい歌遊びになります。
寝る前の子守歌として取り入れたり、朝の支度にポップな音楽をかけたり、日常のルーティンに組み込むと習慣化しやすいです。 - Taberhythm(食べ物リズム)・Irogakufu(色楽譜)の家庭版: 教室で使っている「食べ物リズム法(Taberhythm)」は、お子さんの興味を引く食べ物や果物をモチーフにしたリズム学習法です。
例えば「リ〜ン〜ゴ〜は〜ポンッ♪ポンッ♪ポンッ♪|さくらんぼ〜は〜ポコポコポン♪」といった掛け声で手拍子のリズムを作り、食事タイムに合わせて歌いましょう。
また「色楽譜」の考え方を応用して、お子さんの好きな色のシールを貼った紙にコードや音名を描いておけば、視覚的に楽器演奏を楽しめます。こうした遊びを通じて「音楽=楽しいもの」という認識が育てば、学びへの抵抗感もなくなります。 - 動画や音楽アプリの活用: 画面上で音楽を奏でられるアプリ(タブレットでピアノやドラムを鳴らせるもの)を使うのも一案です。
お子さんの反応が良いアプリで短時間触れさせ、成功体験を増やしましょう。親御さんも一緒に演奏して見本を見せたり、拍手して褒めたりすることで、より楽しい時間になります。
【教室紹介】名古屋市千種区の「ソプラノミュージックスクール」の取り組み
当スクールでは、発達障がいを持つお子様にも安心して通っていただける工夫を行っています。以下の特徴をご覧ください。
- 経験豊富な講師陣: 講師は放課後等デイサービスで5年以上の指導経験を持ち、その間毎週リトミックを教えてきた実績があります。
発達障がいの特性を理解した上で、一人ひとりに合わせたレッスンを行います。 - 視覚支援教材の活用: 音楽レッスンでは、色分けされたシールでコードを示す「色楽譜」や、食べ物をモチーフにリズムを学ぶ「食べ物リズム法(Taberhythm)」を導入しています。
このような教材を使うことで、楽譜が読めなくても音を出せる喜びを味わい、リズム感を自然に身につけられます。 - 個別対応で無理なく楽しく: ASDのお子様は気分が変わりやすいこともありますが、当スクールではその日の体調や好きな音楽ジャンルに合わせて柔軟に対応します。
「今日は指先に集中しよう」「リズム遊びで身体を動かそう」など臨機応変なレッスンプランで、お子様に負担なく続けられるようにしています。 - 豊富なコース展開: ドラム・カホンなどの打楽器コース、ウクレレやギターなど弦楽器コース、幼児向けリトミックコースなど、さまざまなコースがあります。
お子様の興味や年齢に応じて選べるため、自然と「好き」を広げられます。また、講師は発達障がいの支援経験者ですので、安心してお子様を任せていただけます! - 無料体験レッスン: 初めての方には体験レッスンをご用意しています。お子様の様子を見ながら無理なく始められるカリキュラムをご提案しますので、「こんな子でも大丈夫?」とご心配の方もお気軽にご相談ください。
当教室の詳細は公式ホームページをご覧ください。
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FAQ
- Q1: 音楽が苦手でも大丈夫?
A: はい、心配いりません。発達障がい児は必ずしも全員が音楽好きとは限りませんが、音感や聴覚刺激に敏感な子も多いです。
当スクールでは無理に歌わせたりせず、好きなリズム遊びや楽器演奏から入ります。たとえば手拍子や身体を動かすリズム遊びから始めることで、少しずつ「音を出す楽しさ」を感じられるようにします。
上記のように「色楽譜」や「食べ物リズム法」を取り入れているので、楽譜や難しい説明が苦手なお子様でも直感的に音楽を理解できます。苦手意識を持たせないことが大切です! - Q2: 親が楽器をできなくても教えられる?
A: はい、大丈夫です。レッスンはプロの講師が担当しますので、親御さん自身が楽器に詳しくなくても安心してください。
むしろ、お家では親子で一緒に歌ったりリズムをとったりするだけで十分です。親御さんにはレッスンの様子を見ていただき、お家でのフォロー方法や簡単な楽器遊びのヒントをアドバイスいたします。親子で音楽に親しむ経験が、お子様のやる気をより高めます。 - Q3: 何歳から始めるのがいい?
A: お子様の発達度合いによりますが、2歳~3歳頃からのリトミックコース、4~5歳頃からの鍵盤や打楽器レッスンがおすすめです。早く始めすぎて練習が嫌になるよりも、「音楽は楽しい」と感じる時期にスタートすると効果的です。
最年少では3歳で親子リトミックに通い始めたお子様もいますし、小学生になってからハマるお子様もいますので、「興味が出てきたら」ぜひご相談ください。 - Q4: 継続すれば必ず成果が出る?
A: 個人差はありますが、楽しんで続けることが成果につながります。研究で示されたように、8~12週間の継続でコミュニケーション改善が見られた例もあります。
しかし、音楽教育は長い目で見るものです。できるだけ生活に音楽を取り入れて、小さな成功体験を積み重ねましょう。当教室でも、まずは無理なく「できた!」を増やすことを大切に指導しています。
その他ご不明点はお気軽にお問い合わせください。当スクールのスタッフが丁寧にお答えします。
まとめと体験レッスンへのご案内
音楽には、言葉を超えてお子様の心に響く力があります。脳や情緒、社会性の発達を促し、不安や緊張を和らげる効果が多くの研究で示されている通り、ASDのお子様にも大きな可能性をもたらします。もしお子様が音やリズムに興味を示していたり、イライラや不安で悩んでいるなら、ぜひ音楽の世界に踏み出してみてください。
当スクールでは、無料体験レッスンも受付中です。専門知識と現場経験を備えた講師が、お子様一人ひとりに合わせたレッスンプランをご提案します。気になる方は公式サイトまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。音楽の力で、お子様の「できる」を一緒に増やしていきましょう。
お問い合わせ・体験レッスンのご予約は【ソプラノミュージックスクール公式サイト】またはお電話にて承っております。お子様の未来を音楽で彩りましょう!
